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3月号

きらりと光る 岩手 の逸品
奇跡の醤(ひしお)

奇跡の醤(ひしお)

復興を想う奇跡が繋いだ200年を誇る伝統の醤

岩手県陸前高田市今泉地区で東日本大震災の被害を受けた醤油醸造の老舗が、名称通り、奇跡的に復活させた醤油が「奇跡の醤(ひしお)」。
蔵に棲みついていた微生物は醤油の発酵にとって欠かせないものだったが、八木澤商店当主となって復興に尽力していた河野通洋氏に吉報が届く。震災前に岩手県釜石市にある県の水産技術センターへ預けていた「もろみ」が偶然発見されたと。その後、拡大培養をし、微生物の力だけで発酵させ、2年熟成した醤油が完成した。
特徴は深みのある香りと味。生み出したのは独自の蔵つき酵母と乳酸菌、地元岩手県産の厳選した大豆(シュウリュウ)と小麦(ゆきちから)のハーモニーだ。さらに、酸素と光を通さない「ぎょく瓶」で品質を保っている。

微生物の力を信じて待つ天然醸造方式の醤油

仲間と発酵パーク「CAMOCY(カモシー)」を2020年12月に今泉地区にオープン。2021年3月には震災から節目の10年を迎える。震災で再発見できたのは、多種多様な菌のおりなす発酵の魅力。震災があっても変わらないと認識できたのは、良い原料を選び、大切に扱い、土と水と陽と人に感謝することでしか良いものづくりはできない、ということ。だからこそ「奇跡の醤」を多くの人に味わってもらい、発酵を通して、健康で幸福な生活に寄与すべく、9代目と商店の挑戦は続く。
※「醸し」をテーマに、発酵定食、発酵デリ、パン、チョコレート、ビールなど、発酵なしには作れないものの販売や発酵文化を伝えるイベントなどを実施。

奇跡の醤(ひしお)

about八木澤商店

創業は文化4(1807)年。八木澤酒造としてスタートし、大正時代に醤油醸造業も始める。昭和35年に法人化し八木澤商店に。平成15、19、21年には全国醤油品評会で農林水産大臣賞を受賞するも、平成23年3月に東日本大震災が発生。陸前高田市の蔵、製造工場が全壊、流失してしまう。しかし、現当主の河野氏はすぐさま復興に向け舵を切る。製造委託をしながら、陸前高田市に本社兼店舗を復活させ、一関市に製造工場を竣工。老舗の歩みは止まらない。

DATA「奇跡の醤」500ml 2本入り3,564円(税込)

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