およそ180年前の天保年間(1830〜43)に、淡路島福良の地に伝承された手延べそうめんの製法。その後も独自の製造技術が磨かれ、“絲手師”と呼ばれる技術者によって受け継がれてきた。金山製麺も150年の歴史を刻み、6代目になった今も2昼夜かけてじっくり行われる伝統製法にこだわり続けている。細く細く延ばす工程と熟成を繰り返す作業。その日の天候や温度を見極め時間をかけることにより、コシと喉ごし、味わいのある極上の麵ができあがる。
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2020年5月更新

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“絲手師(いとでし)”による
伝統の技で製造された
昔ながらの極上手延べそうめん

兵庫県南あわじ市
金山製麺

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1、2ハタに掛けて麵を2メートルまで延ばし、箸で上下にさばいたらそのまま乾燥。水分値が13%になるまで乾燥させる
3最後の工程は切断した後に人の目で厳重に選別
4温かいにゅう麵向けに復刻した、やや太めの麵の「ちどり絲」。小麦の中心部の上質な粉で作られた味わい豊かな逸品
2020年5月更新

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狭山茶の香りと明るい炎が心を癒やす
茶席や食事の席に灯したい
風流な和蝋燭(ろうそく)

埼玉県北足立郡伊奈町
CANDLE FACTORY
蝋燭の灯りのもとで楽しむ茶事「夜咄(よばなし)」と、釣鐘型の窓「花灯窓(かとうまど)」をイメージした風流な和蝋燭を製造。天然素材を使用しひとつひとつハンドメイドで仕上げる蝋燭は、埼玉特産の狭山茶をロウの中に練り込んでいるのが特徴で、火を灯すとほのかな茶の香りが漂う。さらに和紙とイ草を使った和蝋燭の芯は、一般的なキャンドルに比べ大きく明るい炎が立ち、独自の技術によりロウが流れ出ない工夫も施されている。甘いさくら茶の香りも人気。

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1「香りとともに静かな夜を楽しむのもいいですよ」と話す社長の町田隆弘さん
2国産の植物性油脂に木蝋と茶実油を配合した和蝋燭「花灯窓」シリーズ。さやま茶、さくら茶の香りのほか無香料もある
3、4製造工程はすべて手作業